【アダルト特化型配信】マイファンズ・キャンドファンズを始めるための行政手続きガイド【myfans・CandFans】

　クリエイター支援サービス・ファンティア（Fantia）とは異なり、アダルトコンテンツに特化したサイトで人気のマイファンズ・キャンドファンズ（myfans・CandFans）。これらのアダルトファンサイトを用いてビジネスを始めるためにはどのような手続きが必要なのでしょうか。当記事では、その方法や注意点などについて分かりやすく解説します。

アダルト配信で収益を得る＝法的な届出が必要

　アダルト配信で利益を得ている場合は、映像送信型性風俗特殊営業の届出を行わなければなりません。

　風営法では「専ら、性的好奇心をそそるため性的な行為を表す場面又は衣服を脱いだ人の姿態の映像を見せる営業（＝収益を得る）で、電気通信設備を用いてその客に当該映像を伝達すること（放送又は有線放送に該当するものを除く。）により営むものをいう」と定義されていますが、簡単にいえば、ネット上にアダルトコンテンツをアップして収益を獲得するなら、上記の届出をしましょうね…というものです。

　どのようなアダルトコンテンツに該当するかというと、風営法の解釈運用基準では以下のような例を挙げています。　

■性的な感情を著しく刺激する目的であると社会通念上認められるもの。

※具体例：大腿部（ふともも）を開いた姿態、自慰の姿態、男女間の性交またはそれを連想させる行為…等

■自慰行為、性交、性交類似行為等を行っている人の様子や光景のこと。

■全裸または半裸等、社会通念上、公衆の面前で人が着用しているべき衣服を脱いだ人の姿態…のこと。

…など。なお、当然ではありますが、静止映像のほか、ビデオ映像のような動画もこれに含まれるとされています。

届出が必要となる一例

・動画をアップして利益を得ている
・有料会員向けのコンテンツを提供している
・ファンからチップ（投げ銭）を受け取っている

マイファンズ・キャンドファンズで営業するための届出要件

　映像送信型性風俗特殊営業に関しては、「どんな人でも（破産者や犯罪経歴がある等）」「どんな場所でも」届出することが可能です。

　ただし、届出をする上で「営業の本拠となる事務所」は必ず定めなければなりません。事務所は届出者のご自宅でも可能ですが、賃貸物件の場合はオーナーの承諾が必要となります。

　その承諾書には「私（オーナー）は当該物件の所有者として、その物件を映像送信型性風俗特殊営業で使用することを承諾します」といった文言を記載することになるわけですが、オーナーさんの中には「性風俗」というワードを見ただけで、嫌悪感を示す方がいらっしゃることも事実です。

　、承諾を得られない＝届出することはできないませんで、物件探しは困難を極めることでしょう。

　なお、当事務所では、映像送信型性風俗特殊営業に特化したレンタルオフィス業者をご紹介できます。ご依頼をいただいた場合はスムーズにお繋ぎいたしますので、気になる方はお気軽にご連絡ください。

無届出は罰則の対象

　アダルト配信で収益を得る、すなわち映像送信型性風俗特殊営業の届出が必要にもかかわらず、その届出を行わなずに配信を続けていると、無届殊営業を行ったとして、6カ月以下の懲役若しくは100万円以下の罰金、又はその両方が課せられる恐れがあります。

　もし営業を行う場合は、営業開始の10日前までに所轄の警察署へ届出を行いましょう

必要書類

申請書・添付書類	備考欄
営業開始届出書	配信を行うプラットフォームの「URL」も記載
営業の方法を記載した書類
事務所の使用について権原を有することを疎明する書類 （賃貸物件の場合）	使用承諾書・賃貸契約書のコピー・建物に係る登記事項証明書など
事務所の平面図
住民票のコピー	本籍記載のもの。※外国人の場合は国籍等記載の住民票のコピー
定款、法人に係る登記事項証明書 （法人の場合）

手続きの流れ

まとめ

　映像送信型性風俗特殊営業の届出は、人物や場所に関する要件のハードルが比較的低いもの、営業所となる物件探しが最大の難関といえます。

　思いつきで届出できるほど簡単なものではないため、まずは風営法に理解があり、柔軟な対応ができるオーナーを見つけることが重要です。